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大田若草作業所 細井裕之さん |
大田・品川健康まつりにも毎年一緒に取り組んでいる社会福祉法人ヒュ−マン・ネット結大田若草作業所(精神障害者通所授産施設)社会復帰指導員の細井裕之さんにお話を伺いました。
Q 大田若草作業所はどのような施設ですか?
A 一般社会で適応することが困難な精神障害者に対し、作業を通じて勤労意欲を高め、生活指導・訓練によって人間関係を豊かにし、もって社会復帰の促進をすることを目的としている授産施設です。、
Q 何名くらいの方が働いていて、どのような作業をされているのですか?
A 25名の定員で、内職(雑誌付録の袋詰め紙しきり組み立て)、公園清掃などを行っています。
Q 障害者自立支援法が実施されて、利用者の方の医療費はどう変わりましたか?
A 精神通院に関わる「通院医療公費負担制度」は「自立支援医療」に変わりました。そのことによって、精神通院医療をうけている方は、今まで0.5割負担だったものが原則1割負担となり、今まで払ってきたお金の2倍の負担となりました。
Q 作業されている方の賃金は1カ月どのくらいですか?
A 袋詰め作業や、しきり組み立て作業などは、1つ完成して5円くらいです。出勤日数によっても違いますが、少ない方で5千円、多い方でも1万5千円くらいです。
Q 大田若草作業所で作業(働く)をするためにお金を払わなければならないとは、働くためにお金を払うということですか?
A 障害者自立支援法は障害をもつ方が福祉サ−ビスを受けると、その利用料の1割を自己負担させるものです。既存の施設は10月から5年の間に新体系・新事業へ移行し、移行後は受けるサ−ビス量に応じて利用料を払わなければならなくなります。
Q 給料をもらっても、それ以上のお金を支払わなければならないということですか?
A そういうことになります。
Q 現在、働いている方はどのようになるのでしょうか?
A 個人差はありますが、利用料が払えないでやめる方、そのために引きこもりになってしまう方、働く意欲をなくしてしまう方などがでてくると予想されます。
私が、お話を伺いにいった時も、みなさんモクモクと仕事をされていました。しきり組み立て作業をされていましたが、忍耐力のいる仕事だと感じました。一つ完成して5円です。10月から、利用料を払わなくてはならなくなります。みなさんのがんばっている姿をみていると何とかならないものかと感じました。「障害者自立支援法」の「自立支援」に疑問を感じました。
(本部 横山) |