|
||
|
||
喫煙派?禁煙派? 1999年に厚生労働省が発表したデータによれば、日本の成人男性の喫煙率は52.8%、女性は13.4%です。対して各国の喫煙率調査結果(1999年WHO)を比較すると、欧米先進国の成人男性喫煙率は、およそ日本の半分です。また、1人当たりの喫煙本数を調査(1990年)したところ、最も多く喫煙しているのは、ギリシャで約2,800本。次いで、日本の年間約2,500本以上です。 日本は禁煙に関してはちょっと遅れを取っている!?結果となっています。 「世界禁煙デー」を知っていますか 喫煙が健康に及ぼす悪影響について、声高に警告が発せられるようになったのは50年代からです。 1988年には、世界保健機関(WHO)によって5月31日が「世界禁煙デー」と決められました。世界保健機関(WHO)が、喫煙者に対しては24時間喫煙を控えるように、また各国の政府・自治体・諸機関・個人に対しては、喫煙と健康問題の認識を深めて適切な対策の実践を求めるという日です。日本でも、この日から1週間を「禁煙週間」とし、厚生労働省が記念シンポジウムを開くなど、この時期は禁煙に関するイベントが各地で行われています。この機会に改めて、タバコの健康被害や今どれだけ社会が禁煙ムードになっているか、知っておくのも悪くないのではないのでしょうか。 タバコはあらゆる病気の危険因子年間 300万人が死亡 たばこを吸う人も、吸わない人も、健康によくないことはご承知だろう。たばこの煙を吸うことで、頭痛や心拍増加、血管収縮などの影響がある。また、喫煙者、煙を吸った非喫煙者とも、長期的には肺がんや呼吸器疾患などの被害が予想される。もちろん、たばこを何十年も吸い続けても健康に問題がない人だっているのだから、一概には言えないとはいえ、リスクは大きくなる。 2004年4月23日に厚生労働省の研究班が発表した、喫煙とがんについての調査報告と試算結果によると、喫煙者のがん発生率は、たばこを吸ったことがない人と比べて、男性で1.6倍、女性で1.5倍。さらに、がん患者の5人に1人はたばこが原因であることがわかった。 また、世界保健機関(WHO)などによる試算では、世界中で年間約 300万人が、たばこが原因で死亡しており、現在の喫煙傾向が続くと、20?30年後にはそれが年間約1000万人になると予測されています。 また、日本での、たばこが原因とされる死亡数は、最近の試算によると(95年)9万5000人(うち男性7万6000人、女性1万9000人)でした。20年で約2倍に増加し、この傾向は更に続くと考えられています。 喫煙関連疾患の一部 喫煙により発症のリスクが増大すると考えられる疾患を「喫煙関連疾患」、あるいは「たばこ病」と呼んでいます。 以下のもののうち、悪性新生物、冠状動脈疾患、脳血管疾患、慢性閉そく性肺疾患は、喫煙が健康に与える悪影響の代表的なもので、英語表記の頭文字がどれもcであることから4cと称されています。
あなたの喫煙指数はいくつ? 喫煙が人体に与える影響は、それまでに吸い込んだたばこの煙の総量と密接に関係します。 総量を割り出すには、 a...1日当たりの平均喫煙量(本数) b...喫煙をしていた年数 の双方を考慮する必要があります。 ふかすだけなのか、肺まで深く吸い込むかなど、様々な条件の違いはありますが、吸入量の目安としては一般に、aとbをかけ合わせた喫煙指数(ブリンクマン指数)が用いられます。 例えば、1日1箱(20本)のペースで、20年吸い続けた場合の喫煙指数は、 20(本)×20(年)=400となります。 400以上は肺がんに対する注意が必要 過去の研究から日本人について出されている数字を見ると、喫煙指数1200以上は、こう頭がんにかかる危険性が極めて高くなっています。これは、非喫煙者と比べると女性で約6倍、男性は約8倍という数値です(相対危険度は肺がんが女性2.34、男性4.45。こう頭がんは女性3.29、男性32.50)。 男性のこう頭がん患者の大多数はこのレベルに達しており、男性の肺がんについては 400が要注意の数値と考えられています。ご自分でも試しに計算してみて下さい。 次回は喫煙と各疾患との関連についてお話します。
|
||
|
ホーム │ ご案内 │ すずらん │ 集いの場 │ グループホーム │ゆたか調剤薬局 │お知らせ │ 刊行物 │ リンク │ ご入会 │ お問い合せ |
|
|
Copyright (c) 2001 Jonanhoken., All rights reserved. |