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急激に増えつつある大腸がん 近年、大腸がんの患者数は増加しています。下のグラフからわかるように、大腸がんによる死亡率は年々増えていて、今や胃がんに並ぼうとしています。大腸がんが増加している要因には、脂質の多い欧米型の食生活がその背景にあると言われています。あと、内視鏡の普及によって、がんを見逃すことが少なくなったことも患者数増加の原因の一つでもあります。 〜大腸癌の症状〜 大腸がんの代表的な症状は、血便、便通異常(便秘、下痢)、腹痛です。早期がんは2センチ以下の小さながんがほとんどで、症状もないことが多く、肛門出血に気づいて検査するか、定期健診で見つかるケースが増えています。進行大腸がんではがんの部位、大きさにより様々ですが以下のような症状があらわれます。 結腸癌 盲腸と上行(じょうこう)結腸のがんは、腸の内径が太く便通の異常がおこりにくいこと、この場所の便は液状であること、出血しても排便までに時間がかかるため、発見しにくい傾向があります。発見されるころにはがんが大きくなり、腹部のしこり(腹部腫瘤:ふくぶしゅりゅう)や、出血による貧血がおこり、全身倦怠感が出始めて気づくこともあります。この様な状態の時は、がんで内腔が狭くなっており、腹部膨満感や無理に内容物を出そうとした結果、腹痛などの症状があらわれます。下行(かこう)結腸やS状結腸ではがんにより内腔が狭くなると、便が通過しにくくなり便秘と間歇(かんけつ)的な下痢などの便通異常がみられます。腹痛や腸閉塞(ちょうへいそく)(便とガスがでない)のような症状になることもあります。肛門に近い部位なので血便で発見しやすくなります。 直腸癌 直腸がんの出血は便に血液が付着して発見されることが多く、比較的鮮血に近い状態です。がんで直腸内が狭くなると、便が細くなったり、排便した後も残便感が残ります。これは便が排泄された後もがんがあるために便意をもよおすのです。 大腸がんを早期に発見するには?まずは便潜血検査を! まずは定期的に(毎年)大腸癌検診をすることが大切です。一般的には便潜血法が行われています。 精密検査は大腸内視鏡が基本 精密検査の基本は大腸内視鏡です。これは、腸を洗う薬を前日あるいは直前に飲んで、腸をきれいにし
た後、肛門から内視鏡を入れて、大腸の中を見る検査です。内視鏡では驚くほど腸の中がよく見えます
ので、小さな病変もよく見つかります。内視鏡は、おなかの手術をしていて腸に癒着がある人、腸が非
常に長い人には負担がかかることがありますが、内視鏡も細くてやわらかくなり技術も進歩しています
ので以前より苦痛が少なく受けることができます。 大腸がんの早期発見を草の根の健康作り運動で 建設職人で構成されている東京土建一般労働組合は、一万人大腸がん検診運動を提起して、大腸がんの発見が遅れて手遅れになる組合員をなくす運動をはじめています。医療生協では便潜血の自己測定を班 会で行う運動も行われています。地域・職域で自らの健康と家族の生活を守る運動として、便潜血の集団検診をおおいに取り組んでいきたいものです
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