大森中診療所 相談室コーナーより

中小業者の健康をめぐって

 Kさん(六一歳)は、秋田県から、中卒「金の卵」として集団就職で上京し、大田区の金型製造小企業に就職しました。
一心不乱に働き続け、技能を身につけ、独立した工場を持つことがで来たときはすでに五〇歳代になっていました。
 以来、それこそ身を粉にして妻と共に働きずくめの毎日でした。しかし九〇年代からのご他聞にももれず不況に襲われ、経営危機に。しかし悪いことは重なるもので、Kさんに黄疸症状が現れてきました。Kさんは日曜日実施の民主商工会の健康診断に経年的に受診はしていて、肝機能検査の異常を指摘されていながら、「仕事が忙しくて、とても病院には行けない」「もし入院になれば仕事はストップ、元請から仕事が来なくなる」と再検査を頑強に拒否し続けてきました。
 しかし今回は周囲の説得にさすがに抗しきれず、Kさんか受診しましたが、肝臓がんのかなりの進展を指摘され、即入院ということになりました。
仕事のことは民商の仲間に相談し、受注分の手立ては出来ました。医療費は国保の減免申請、医療費貸付制度の活用など、まずまずは不安を抱えながらも療養生活を送ることが出来そうです。
 中小業者の健康状況は、不況の長期化、相次ぐ医療改悪等の中で深刻さを増大させています。(城南保健生協副理事長 色部 祐)

大田病院が町内会と連携して防災訓練を実施。

 地元の町内会の方と一緒に防災訓練を行うのは、初めてのことでしたが、地域社会の構成員として町内会と連携して防災訓練を行ったことは、大変意義深いことでした。これからもいろんな形で連携と協働がすすめばと思います。

 

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