環境・健康守れの世論と運動が広がり
産業廃棄物処理工場建設を白紙撤回させる


大田区・東糀谷で日本舗道が計画を断念

 11月15日、大田区議会都市整備委員会で大田区の助役から「大田区長あてに、日本舗道株式会社の常務取締役林田紀久男氏から弊社東京合材工場の建設中止のご報告があった」と発言があり、住民の世論と運動が大きく行政や会社を動かしたことが明かになりました。
 この建設計画は、平成13年11月、1万3200平方メートルを日本舗道が購入し、アスファルト合材工場と産業廃棄物中間処理施設の計画がすすめられていました。1部の人しか情報が伝わらず、住民にこの計画を説明しないまますすめようとしました。
この計画を知った住民から大気の環境や交通安全など、工場進出に対し反対の運動がおき、6月の大田区議会に反対の陳情も出されました。しかし、この陳情を自民党、公明党などが不採択としたため、住民の運動を大きく広げるたたかいがはじまりました。一方、陳情不採択を受け日本舗道が建設の建築確認を大田区に提出し、8月上旬から工事がはじまりました。住民団体はさらに運動を広げ、大田区、関係団体にも訴え、9月には会社側は工事の1カ月中止を申し入れてきました。
 10月の大田区議会で日本共産党の森おさむ区議が質問し、大田区の助役が「何とかこの計画を白紙にしたいという意気込みでとりくんでいく」と答弁、会社側と大田区が話し合ってきました。会社側は11月12日の常務会で計画を決定したものです。
 運動をすすめてきた森が崎の環境を守る会の代表の福本猛さんは「住民の力が、行政や会社を動かしたという実感です。法律的には建設を止められないけど、住民の世論と運動が大きく法律の枠を超え、計画を断念させたことは多くの皆さんのおかげだと思います。この力をよい環境を守るために生かしていきたいと思います」と喜びの声を語っています。

(大森・糀谷支部 清水菊美)

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