腹八分
 
 不況の風はさらに勢いを増して吹きつのっています。すでに10年以上に及んでいます。次々に交代した内閣はいずれもこの不況からの脱出の糸口さえ示さないままです。一年半前に登場した小泉政権も同じ道をさらに深刻の度合を増して歩んでいます。これまでの自分の党の政策が悪いという認識から、自分の所属している党を「ぶっこわす」と宣言しての船出でした。当然国民は喝采を送りました。
自分の党を壊すとともに不良債権処理が、彼の売りでした。だのに党は今だに壊れていません。そして不良債権は処理を声高にあげる程増加しています。それが国民の暮らしをさらに困難におとしめています。やらないほうがいいのに一度決めてしまうと、その道を突っ走る。何だか戦前の日本を思いだします。
まだ国民にはなじみのない部分ですが「金融担当大臣」も、たいへんな人物のようです。やらないほうがいい方針をさらに加速させることで、現在の困難を乗り切ろうとしているのです。あとは破滅の道しかない。ますます戦前の日本に近づいています。
いま城南の商店や、ものづくりの工場もたいへんな苦境の中にあります。閉店、廃業が相次いでいます。世界的な技術を有するものづくりの工場が姿を消ししつつあります。かつて日本が太平洋戦争で日本の将来を担う多くの若者を失ったように、いま城南の地も日本も国を支え発展させてきた技術を失おうとしています。破滅の道をくい止めるのは経験に学ぶことで得ることのできる知恵です。 

>>刊行物目次に戻る





ホームご案内すずらん集いの場グループホームゆたか調剤薬局お知らせ │ 刊行物 │ リンクご入会お問い合せ

Copyright (c) 2001 Jonanhoken., All rights reserved.