城南保健生活協同組合


城南保健生活協同組合

第32回 通常総代会

2007年度活動方針(案)

第2号議案

情勢の特徴

1.戦争をする国づくりに悪法成立を狙う自公政権
 小泉「構造改革」をバトンタッチした安倍政権は、生活不安を抱えている国民の数が国政調査を開始して以来最高になっている事態の中で、生活不安に加え「任期中に憲法を変える」と明言し軍事大国化への不安を一層増大させています。すでに、昨年の国会で教育基本法を改悪し、防衛省昇格を強行するなど、そのタカ派的政治姿勢をより鮮明にしているのが特徴です。私たちは、今国会で論議されている国民投票法案の強行を許さず、憲法を守るたたかいを正面に据えた国民的運動の一翼を担っておおいに頑張りましょう。

2.保健・医療をめぐる情勢
 自民、公明の与党は、2006年6月に医療「改革」法を強引に成立させました。
 ねらいの第1は、07年から定年を迎える団塊世代の高齢化により、今後予想される高齢者医療費の伸びを抑制することです。高齢者の患者負担が、06年10月1日と08年4月1日と2段階で引き上げられます。また、地域から安心して療養できる施設やベッドを大幅に削減する予定です。さらに、都道府県や保険者に医療費抑制を義務付け、それができない場合には、保険料の引き上げなどを迫る計画です。生活習慣病対策の強化という名目で、健診や健康指導を受けることを義務付ける一方であらたな費用負担を受診者に課そうとしています。第2のねらいは、「混合診療」を拡大することによって、保険外負担を増やすことです。「家にいても飯は食べる」という理屈で、高齢者の長期入院だけでなく、入院時の食事代や光熱費をすべて保険から外して患者負担にする計画もあります。「保険免責制」といって、治療費の一定額までを保険から外して全額患者負担にすることも検討されています。また、新しい医療技術や薬などは、医療保険の対象外にされ、お金持ちしか受けられないという事態も危惧されます。
 この間、介護保険の改悪によるサービス低下に対して、利用者とサービス提供者が力を合わせて、具体的事例を行政に突きつけ「介護用ベッドの貸与、軽度者の負担軽減」を実現した経験や「障がい者自立支援法の見直し」「リハビリ日数制限の緩和措置」を厚労省に認めさせるなど、部分的ではありますが変化をつくり出してきており、「たたかえば変えられる」ことを確信にする必要があります。
 私たちは患者・利用者の立場に立ち、無差別平等の医療・介護を守り、安心して住み続けられるまちづくりをすすめる立場から、掲げた要求の実現に向けて、粘り強く運動を広げていきます。24時間・365日 地域を守る保健・医療・介護のネットワークを広げ、仲間をふやし、健康をつくり、平和をつくる、頼りになる保健生協づくりをすすめましょう。

 

医療改悪の主な内容と実施時期

【2006年7月〜2012年3月までに】 療養病床の大削減
現在38万床の療養病床を約6割削減。具体的には医療型(約25万床)を約15万床に大削減。介護型(約13万床)を全廃
【2006年10月〜】 患者・国民負担増
現役並み所得(注)の70歳以上の高齢者の窓口負担 2割→3割
(注)現役並み所得者=2006年8月からは夫婦世帯で年収約520万円以上、単身世帯で同約380万円以上
70歳以上の療養病床入院高齢者の食費・居住費の負担増(月額2万8千円)
高額療養費の自己負担限度額引き上げ
「混合診療」の拡大
特定療養費→保険外併用療養費へ
【2008年4月〜】 患者・国民負担増
70歳〜74歳の高齢者の窓口負担 1割→2割
65歳〜69歳の療養病床入院患者の食費・居住費の負担増
後期高齢者医療制度の創設
75歳以上の高齢者だけの医療制度。独自の診療報酬をつくるなど「差別医療」も
75歳以上の全高齢者から保険料徴収(年金からの天引きなど)
保険料の滞納者から保険証を取り上げ、資格証明書発行の措置が可能に
国保加入の65歳以上の高齢者の保険料を年金から天引き
【2008年10月〜】 政府管掌健康保険の改変
全国単位の公法人「全国健康保険協会」を設立。都道府県ごとに支部をつくり財政運営するため、保険料の格差がうまれる

 

2007年度の重点課題
(1)2ヶ所目のグループホーム準備を着実にすすめ、安心して住みつづけられるまちづくりをすすめよう
(2)保健・医療・介護の連携で孤独死を出さず、24時間365日地域を守るネットワークを拡げよう
(3)青空健康相談会、多彩な班会を旺盛に開催し、地域まるごと健康づくり運動をすすめよう
(4)自治体健診・組合員健診の推進で「手遅れのがんを出さない」とりくみをさらにすすめよう
(5)大気汚染やアスベスト問題などの解決に向けた運動を支援し、環境問題への取り組みを強めよう
(6)平和憲法を守り、憲法9条、25条をくらしに生かす運動をすすめよう

 

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第31回総代会の一コマ


創立30周年 節目の年 いっそう頼りになる保健生協をめざして健康づくり、まちづくりを前進させよう

 


2007年度の分野別重点課題

  保健教育活動

(1)保健教室・健康運動サポーター養成講座などの開催により、いっそう「健康づくり」運動の担い手を増やします。班会開催、健康チェックの拡大とともに、08年度実施予定の特定保健指導事業者の準備をすすめます。介護保険の改定にともなう地域密着サービス、介護予防などの具体化も検討します。
(2)生協組合員による健診受診活動の推進(自治体健診・組合員健診)で組合員、家族から手遅れのがんを出さない取り組みを今年も重点課題として取り組みます。大田病院・ゆたか病院をはじめとした協力医療機関との連携ですすめ、特に大腸ガン検診は1千件を目指します。
(3)2008年度から自治体健診は廃止され保険者(国保など)が担うことになり、行政責任を捨ててしまうおそれがあります。表向きは「健診から保健指導重視に」としていますが、フィットネスクラブなどへの外注化をすすめて医療から切り離すねらいがあります。また、メタボリックシンドロームと糖尿病のみに特化し、全身チェック・がん検診は自己責任でとなりかねません。自治体健診の拡充を求めて学習と運動を拡げていきます。
(4)青空健康相談会の新たな開催地を拡大します。骨密度測定の実施拡大や血管年齢測定など、新たな健診項目の検討なども行います。
(5)スポーツ・イベントの実施(ジョギング大会・健康ウォーキング・ハイキングなど)と日常的な健康増進活動、8つの生活習慣改善運動を推進します。
(6)寝たきり防止、転倒予防など、高齢者の筋力アップの重要性からダンス、太極拳、ヨガなどの教室事業の拡大をめざします。
(7)子育て支援などで母親、主婦層の参加をめざします。

  介護福祉・助け合い活動

(1)介護事業の新たな前進をめざします
  ・グループホーム2ヶ所目の建設準備とすずらんの再構築、小規模多機能施設の検討
  ・居宅支援事業所の拡大、保健・医療・介護を総合的に展開できる施設展開
  ・安心・安全・信頼を基礎にした事業拡大の追求
(2)介護保険制度改善や利用者負担軽減の取り組みをすすめます。
(3)「医療生協の介護」を指針にして、組合員と職員が協同して介護の事業と運動をすすめます
(4)介護労働者の労働条件確保、向上のために、実態に見合った介護報酬の引き上げを求めていきます。
(5)助け合い活動たんぽぽの活動をひろげるためにボランティアの組織化をすすめます。07年度開始をめざしてボランティア学校の検討をすすめます。
(6)労働組合、民主団体、業者団体、女性団体、購買生協などと多面的な取り組みを通じ、日常的に連携をすすめます。

  文化・スポーツの活動

 春・秋のバスハイク、尾瀬ハイキング、ダンスパーティ、新春鎌倉ハイキング、健康ウォーキング、早春ジョギング大会など恒例行事を実施します。参加者に喜んでいただけるような企画内容の工夫、充実をはかります。すべて本部主導でなく実行委員会を組織して実施できるような取り組みも検討します。

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第4回品川健康まつりで恒例の「かっぽれ」
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すすらん職員も頑張りました

 

  保健生協を強く大きくする活動

(1)城南保健生協の創立総会が1977年11月26日に開かれてから今年は30周年の節目の年です。11月に記念行事を開催する予定ですが、単なるイベントにすることなく、これまでの城南保健生協の歩みや実績を組合員の皆さんの確信にでき、今後の発展につながるような取り組みをめざします。
(2)2007年度は新大田病院建設でジャンプの年と位置づけられており、土台となる仲間ふやしの飛躍をめざします。
(3)今年は支部作りを柱とし、15の支部の活動強化と再編成を課題とします。また、班会開催目標や「いつでも元気」拡大なども支部と協議しながら提起します。
(4)本部事務所の移転を機に利用しやすい事務づくりと組合活動の強化をめざします。

  憲法とくらしを守る活動

 安倍内閣は憲法改悪を政治日程に組み入れました。憲法九条を変えて日本をアメリカと一緒に戦争のできる国にしようという動きが強まっています。私たちは、平和、社会保障の改善、暮らしを守る運動の中心に「平和憲法」を位置づけ、草の根からの運動づくりに理事会を先頭に取り組みます。
(1)憲法9条・25条など憲法擁護、核兵器廃絶を中心に平和を守る活動をすすめます。
(2)介護保険や医療制度の学習を重視し、福祉と健康を守る運動をすすめます。
(3)健康やくらしに関わる自治体の政策動向を把握し、提言活動をすすめます。
(4)イラク占領支配即時中止、自衛隊の即時撤退、社会保障の拡充での草の根からの運動づくりに理事会を先頭に取り組みます。

  経営活動と中期計画の策定

 

 相次ぐ診療報酬切り下げ、薬価引き下げ、介護保険制度の激変などで、従来の延長線では組織活動を保障する財政基盤が困難になっています。あらためて保健・医療・福祉の複合体としての組織運営を創造していかねばなりません。2008年から2012年までの中期計画は07年度中に必ず作成することとします。

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みんなで楽しく踊りました

 

2007年度◆主な年間行事予定
保健教室 4〜7月
暮らしに役立つ講座 4〜7月
春のバスハイク 5月13日(日)埼玉・森林公園
品川健康まつり 5月19日(土)戸越公園
第32回総代会 5月26日(土)大田区生活センター
サマー増資月間 6〜7月
大腸がん検診月間 6〜7月
班づくり月間 6〜7月
健康講座「高血圧について」 6月16日(土)品川中小企業センター
海の合宿 7月
鵜の木まつり 7月28日(土)
原水爆禁止世界大会 8月
仲間増やし月間 10〜11月
健康まつり 10月28日(日)
健康ウォークラリー 年2回開催をめざします
尾瀬ハイキング 秋に計画します
秋のバスハイク 11月11日(日)
城南保健生協30周年記念レセプション 11月17日(土)
ダンスパーティ 11月開催予定
物品販売強化月間 12〜1月
新春ハイキング 2008年1月6日(日)
虹のバレンタイン行動 2月14日(木)
ジョギング大会 3月2日(日)

 

城南保健生活協同組合

第32回 通常総代会

2007年 26日(土) 午後1時〜午後5時
ところ:大田区生活センター 大集会室

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